EDINETによれば、12月5日にSBIアセットマネジメントが「EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド」を設定するとのこと。
ベンチマークは全世界の株式をカバーするFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)で、米国株をカバーするシュワブUSブロードマーケットETFを50%、米国以外の先進国株をカバーするSPDRポートフォリオ・ワールド(除く米国)ETFを40%、新興国株をカバーするSPDRポートフォリオ・エマージングマーケッツETFを10%の割合で組み入れるとのこと。投資対象ETFの信託報酬等を含む実質的な信託報酬は驚異の0.15%程度(税込)とのこと。
ただし、本ファンドの約50%を占める米国以外の株式を組み入れる米国籍ETFは、投資対象国の株式配当に係る税金、米国籍ETFの分配金にかかる税金(日米租税条約で軽減税率が適用され10%)、日本国内の分配金や売却益にかかる課税(約20%)と三重課税になる。
米国籍ETFにおいて、投資対象国の株式配当に係る税金は、スイス35%、オーストラリア30%、ドイツ26.4%、フランス25%、スペイン19%、カナダ15%などかなり高額。しかも日本株にも10%かかる。米国籍ETFを組み入れる楽天・全世界株式インデックス・ファンドも同様の構造だ。
ちなみに通常のインデックスファンドだと投資対象国の株式配当に係る税金と日本国内の分配金や売却益にかかる課税(約20%)のみ。しかも、スイス、オーストラリア、フランスは10%、ドイツ、スペイン、カナダは15%と米国籍ファンドよりも安くなる。
この税金の差はかなり大きいので、EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドの隠れコストは通常のインデックスファンドよりも高くなる可能性が高い。したがって1年間は様子見しようと思う。
- 2017.11.27 Monday
- カテゴリ:インデックスファンド
- comments(4)
勿論これも2017年10月2日運用開始なので1年後の実績がどうなるか判らない点は同じですし、日本籍の投資信託がつみたてNISA20年間運用し続けてくれるかというリスクの方が高いですが(強制償還はもう嫌)。
日本の運用会社って珠に優秀な低コストファンドを出しても、数年の短期間で終息するイメージが強いです(そして信託報酬の高額なファンドだけが残る)。
つみたてNISAは待ってくれないですから、まず2018年分の商品を決めるのが大変ですね(+o+)