ジュニアNISAの利用者数が低迷〜ジュニアNISA制度の必要性を問う

ジュニアNISAの利用者数が伸び悩んでいるとのこと(日本経済新聞)。

記事によれば、2016年末までに開設されたジュニアNISA口座数(速報値)は19万口座。成人向けNISAは1年目で対象人口の8%が開設したが、ジュニア版は1%に満たなかったとのこと。

「背景には手続きの煩雑さがある」とのこと。私も実際に口座開設手続きをやってみたが、確かにその課題は否めない。ただ、手続きが簡素化されたからと言って、果たしてジュニアNISAの口座数が伸びるだろうか。

そもそも両親のNISA枠(年間240万円)を使い切る資金的余裕のある家庭は多くない。また、子どもが18歳になったときに大金をフリーハンドで渡してしまうことで金銭感覚がおかしくなるリスクもある(ジュニアNISAの問題点〜18歳の若者に数百万円の資産が転がり込む影響参照)。

結局、私はジュニアNISAを単なるインデックス投資の金融教育ツールとして1万円分しか利用していない。これではシステム導入コストや口座管理コストの方が圧倒的に上回っているだろう。

ジュニアNISAは制度として本当に必要だったのだろうか。途中で廃止するのが難しい制度であるが、利用者数を劇的に伸ばすための特効薬も思いつかない。

関連記事:
・ジュニアNISAの注文受付開始で「たわらノーロード先進国株式」を1万円分投資


コメント
ジュニアNISAは2023年でフェードアウトしちゃいそうですよね。
  • Bobおじさん
  • 2017/03/09 7:59 PM
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