確定拠出型年金の特別法人税は廃止せよ!

読者の方から「確定拠出年金(個人型)を選びたいが、どの金融機関がよいのか?」「積立金に対して1.173%の特別法人税が予定されているが国民年金基金のほうがよいのではないか?」という質問を頂いた。
まず、「確定拠出年金(個人型)を選びたいが、どの金融機関がよいのか?」との質問について。私は、以下のふたつの条件が重要だと思う。
  • 国内株式、国内債券、外国株式、外国債券の4つのインデックスファンドが提供されていること
  • 維持手数料が安いこと

私が、いろいろとサイトを見た中では、上記の条件に最も適した確定拠出型年金個人型プランを提供している金融機関は、ソニー生命だと思った(追記:格安のバランス型ファンド「すみしんDCマイセレクション」を組み合わせることで、岡三証券のプランの方が有利とのことが分かった。詳しくは下記コメント参照。2012年6月現在、最も有利なプランは、琉球銀行と思われる。もっと有利なプランを知っている方はぜひ情報提供お願いします)。

次に、「積立金に対して1.173%の特別法人税が予定されているが国民年金基金のほうがよいのではないか?」という質問について。この特別法人税は、現在平成20年3月まで免除されているが、確定拠出年金制度ができて以来、この免除期限は何度も先延ばしされてきた。なぜなら、国民年金基金が低い予定利率に低迷している中で、民間の確定拠出年金の積み立て部分に1.173%もの特別法人税を掛けるのは、あまりに筋が通っていないからだ。しかし、そもそも、官業である国民年金基金には掛からない特別法人税を民間だけに適用しようというのは、官業優先・民業圧迫でしかない。特別法人税はそもそも廃止すべきものだろう。

さて、仮に特別法人税が導入された場合に、国民年金基金にするべきか、確定拠出型年金にするべきか、だが、私はそれでも確定拠出年金をオススメする。なぜなら、国民年金基金では、若いときには株を中心としたリスク・リターンの高い資産配分をして、給付が近くなったらリスク・リターンの低い資産配分をするといった資産配分の調整が出来ないからだ。そのため、若いときも常にリスク・リターンの低い資産配分しかできず、長期投資においては圧倒的に不利だからだ。

関連記事:
・税制・手数料面で有利な確定拠出型年金での投信購入
・確定拠出型年金への移行にどう対応すればよいか?

コメント
う〜ん。これは意見が分かれますなぁ
両者の比較だけだとわかる気もしますが
他の投信と組み合わせればそれほどでもないかと

私は上限ぎりぎりぐらいまで国民年金基金に
つっこんで、余った金をリスク・リターンの高い
投信に割り振っています
(が、投信の方は最近調子わるいです・・・)

なにより国民年金基金は将来もらえる金額が
わかってるので、それを元に他の投信などへの
配分を考えていくことがいいと考えています
  • まっぷ
  • 2006/08/22 1:43 PM
はじめまして。いつも読ませていただいてます。

最近ソニー生命の個人型確定拠出年金を始めました。
確かに特別法人税は信託報酬が1%上がるみたいなもので困りますね。

ひとつ気になる事があるのでご意見をお聞かせください。

外国株式をメインにしたかったのでMSCIコクサイ・インデックス・ファンドに大部分を割り振りました。
ただ、このファンドを大和総研の投信評価情報サービスで調べたところ、費用の内訳として保管管理 57円 となっていました。これは他のMSCIコクサイ・インデックスに連動するファンドに比べて極端に高いです。
例えば、中央三井DC外国株式インデックスファンド の場合、保管管理は11円程度です。
この違いはなんでしょうか?

これを考えると外国株式をメインにするなら、先述の中央三井を買えるイー・トレード証券の方がいいかなって思います。資産50万以上で口座管理料が無料になりますし。










  • くろ
  • 2006/08/22 9:54 PM
くろさん

確かに、信託報酬はMSCIコクサイ・インデックスの方が安いものの、この保管管理料は高いですね。

外国株式インデックスだけで比較すれば、確かにEトレードの方が有利ですね。ただ、Eトレードはその他のインデックスファンドが貧弱ですね。
  • ゆうき
  • 2006/08/22 10:33 PM
 私も、くろさんのコメントを見て現在保有している3つのファンド(MSCIコクサイ インデックス系)のうち目録書がある2つをチェックしたのですが、保管費用の件は記載してませんでした。(ただし、年間運用報告書には記載してました)
 これは、見かけ上費用を安く見せておきながら裏でこっそり費用を徴収しているとしか思えませんし、目録書でチェックしようにも記載していないから一般の人は判断出来ないでしょう。(実際に私も判断できませんでした)

 やはり、海外ETFに乗り換えするのが一番まともな感じでしょうか?
  • SLT
  • 2006/08/22 11:59 PM
岡三証券のラインナップはなかなかいいですよ。手数料も520円と安め。
以前ちょっと話題にしていた「PRU海外債券マーケット・パフォーマー」もあります。
http://invest.okasan.co.jp/401k/401_top.htm

特に注目なのが「すみしんDCマイセレクション」で、インデックス運用を組み合わせたバランス型、信託報酬が普通のインデックスファンドより安い!
計算してみると国内/海外は関係なく、債券:0.252%、株式0.420%の単純平均でした。
DC用でも株式インデックスで0.42%以下のものは少なく、あっても個人型では選べなかったりします。
唯一の欠点は配分を自分で決められないことくらい。
他のインデックスファンドで補完すると、どうしても信託報酬が高くなります。(マイセレクションが安すぎるから)

>裏でこっそり費用を徴収
費用のほとんどは監査費用だと思います。
そうでなくても管理保管は受託会社(信託銀行)の領分なので、運用会社には関わりのないお金のはずです。
  • アルビレオ
  • 2006/08/23 5:14 AM
アルビレオさん

情報提供ありがとうございます。

確かにマイセレクションでは資産配分比率を自分自身で設定できないのですが、足りない部分をインデックスファンドで補っていけば、ソニー生命よりもコスト的に有利になりそうですね。さっそく記事を訂正させていただきました。
  • ゆうき
  • 2006/08/23 8:22 AM
ゆうき 様

質問を送信した者です。ご回答いただきありがとうございます。

ソニー生命とイー・トレード証券のどちらにしようか検討中です。ソニー生命は運用商品が充実していますが、イー・トレード証券は、くろさんがご指摘のとおり、残高が50万円以上の場合は毎月315円の手数料が無料になりますね。 じっくり検討してみます。
 





  • NH
  • 2006/08/23 11:20 AM
本題から外れて申し訳ないんですが、モルガン・スタンレーMSCIコクサイ・インデックス・ファンドの費用についてです。
信託報酬 72円
委託手数料 17円
有取税 9円
保管管理 57円
費用合計 155円

信託報酬は、0.735% 監査費用は 0.0525%(税込)です。ですから監査費用を概算しますと6円弱になるので、それ以外に50円ほどかかっている事になります。これは0.5%程度に相当する額です。
信託報酬以外のコストとしていろいろ書いてあるんですが、目論見書の作成、および印刷および交付に係る費用等 も入っているので、運用会社も関係あるのかなと思います。

いずれにしろ保管管理料として、他の同様のファンドよりかなり高い額をとられているのは間違いなく、運用報告書をみても、保管費用等には監査費用等を含んでおります としか書いてないので、合理的な理由の説明もありません。ですから私も正直 SLTさん と同様の懸念をしてました。ここらへんがはっきりしないので、運営管理機関変えたほうがいいのか考え中です。
今回のことからファンドのラインアップの良し悪しを見る際に、信託報酬など表にでてくるコストだけでなくそれ以外のコストも含めて考えなければいけないなと思いました。
  • くろ
  • 2006/08/23 1:26 PM
DC専用の投信より高い保管管理料の一般向け投信がありますよ。

信託報酬 84円
委託手数料 5円
有取税 5円
保管管理 67円
費用合計 161円

 今は亡きファンドネット証券で購入していたPRU海外株式マーケット・パフォーマー です。
 その当時は一番良いファンドと判断し購入してたのですが、証券会社が廃止になった為しかたなく他社で信託報酬の高いステートストリートに乗り換えたのですが、皮肉なことにトータル費用が安くなるという結果になりました。

 しかし、このからくりをFPの方とかは知ってるのかな?
  • SLT
  • 2006/08/24 12:02 AM
 今夜、DCのパンフを見てその他の費用の欄に保管費用に関するコメントを見つけました。

保管費用とは外貨資産の保管等に要する費用だそうです。

  • SLT
  • 2006/08/25 1:04 AM
国内株式などの投信だとたいていゼロみたいなのでそうじゃないかな?とは思ってたところです。
考えてみれば外国証券だと「ほふり」が利用できないし、買い付けのたびに日本まで運ぶわけにもいかないので、現地の金融機関に保管を委託するしかないですからね。
残る謎はファンドによって保管費用が大きく違うことですが…
  • アルビレオ
  • 2006/08/25 2:00 AM
こんにちは。個人型確定拠出年金と国民年金基金を比較して、今現在の情況から結局国民年金基金を選択しています。

色々葛藤はあり、個人型401Kの方に心が動いていたのですが、第3号被保険者になるかもしれないコトに加え、特別法人税がネックになり、特別法人税の完全撤廃までは401Kには不安を感じます。

凍結の延期で撤廃をしないところを見ると、いつか凍結解除するんじゃないだろうか? と思ってしまうんですよね。
撤廃されたら基金+401Kで拠出したいので、早期撤廃を願ってます。(基金は終身支給なのが魅力です)
大変、お世話になっております。
老後の資金作りとして確定拠出年金を候補として考え中です.
初歩的な質問で恐縮なのですが、ここでたびたび出てくる
「DC」「DC専用」の「DC」とは何を差しているのでしょうか?
教えていただけたら幸いです
  • 2006/11/11 3:43 AM
DCとは「defined-contribution」つまり「確定拠出」という意味です。
  • ゆうき
  • 2006/11/12 8:51 PM
あっ、ありがとうございました。
あちこち探し回ってみたのですが、見つからず
こちらへ頼りました。
お忙しそうなのに、本当にありがとうございました
  • Kame40
  • 2006/11/13 12:12 AM
お久しぶりです。
モルガン・スタンレーMSCIコクサイ・インデックス・ファンドの新しい運用報告書を見てみました。すると

信託報酬 87円
委託手数料 2円
有取税 3円
保管管理 26円
費用合計 118円

となっていました。
ずいぶん信託報酬以外の手数料が下がっています。
この理由としては売買高比率が1.26から0.51に大幅に低下したことが大きいのではと考えています。
インデックスファンドですので、優劣に直結するこのコストの低下は望ましいことですし、保有者としてはちょっとうれしかったりします。
ただこの売買高比率の変化をみると、運用手法がぶれているのではないかと別の心配をしてしまいます。
まあ、おとなしく見守っているのが一番なんですかね。
  • くろ
  • 2006/12/27 1:55 AM
確定拠出年金について調べていたら、運営管理機関のひとつとして、「大和ペンションコンサルティング」という会社がありました。投資信託の信託報酬がとても安いのでビックリしました。「従来の同種ファンドの半分以下の信託報酬」と記載されています。

http://www.dpcc.co.jp/service/sentei/
sentei_05/03_03_05_03.html
  • いたずら黒うさぎ
  • 2007/02/17 11:46 PM
これは個人向けではなく、企業向けです。私たちが選ぼうにも選べません。
  • ゆうき
  • 2007/02/17 11:50 PM
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