以下、結論部分をまとめてみた。
長期国際分散投資を理解するのに、ぜひ読んでおきたい一冊だ。
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- 82年から99年は米国株式の至上最大規模の上昇相場。将来に目を向けた場合、利回りはこの期間よりも若干低下するが、それでも株式の利回りは債券の利回りを大幅に上回るだろう。したがって、長期投資家は、ポートフォリオにおける大きな比率を株式に充てるべきである。
- 物価連動国債は、現在株式の長期利回りの半分程度だが、10年という保有期間を考えると、その4分の1の期間において株式の利回りを上回るだろう。株式投資への過度の依存を心配する投資家は、物価連動国債を検討すべきである。
- 株式ポートフォリオの大部分を、コストが低く、分散の効いたETFやインデックスファンドに投資するべきだ。
- S&P指数の急成長は、銘柄入れ替え時の不当なプレミアムを高騰させ、この指数の利回りを低下させるかもしれない。したがって、米国株式のポートフォリオにおいて、3分の1までを中小型株にするべきだ。
- グローバル化に伴い、国内株と外国株の相関が高まっており、国際分散投資の恩恵は低下しているが、セクター分散、外国株式への分散は有効である。
- 過去の利回りに基づくと、大型割安株は、大型成長株に対して多少強みを持っている。小型割安株の利回りは、長期に渡って小型成長株の利回りを大幅に上回ってきた。
- 課税繰り延べが出来る仕組み(日本の場合確定拠出型年金やNISAなど)を利用するべきだ。
- ほとんどの投資家が弱気なときに株式の投資を増やす逆張り戦略は、長期利回りを改善するという事実がある。
- 過去50年において、FRBが短期金利を低めに誘導しているときの投資は、高めに誘導しているときに投資するよりも大幅に高い利回りを生み出した。
- 強い上昇トレンドにおいては、200日移動平均を利用したタイミング戦略は、買い持ち戦略に比べてリスクを軽減し、利回りを向上させる。
長期国際分散投資を理解するのに、ぜひ読んでおきたい一冊だ。
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- 2006.07.25 Tuesday
- カテゴリ:株式投資
- comments(5)
私はまだ読んでませんが保険に関する特集が組まれているようです