新興国市場の投資比率はGDPベースか時価総額ベースか?

日経新聞「点検個人マネー」に「あなたの新興国株投資、本当に有利?」という興味深い記事が掲載された。
記事の主なポイントは以下の通り:

  1. 1995年から2009年までの国民1人当たり実質GDP成長率は、新興国が3.5%で米国(1.9%)を大きく上回るが、国民1人当たり実質企業収益の伸びを見ると、新興国は1.6%で、わずかに米国(1.7%)を下回っている。
  2. 米国企業の収益に占める海外の割合は、この30年の間にほぼ2倍に拡大。新興国の成長の果実の一部は、新興国ではなく、先進国(米国)企業が享受したことになる。
  3. 新興国の経済が成長しても、そこで利益をあげているのが先進国の企業であれば、先進国市場の時価総額が大きくなる。新興国への投資比率はGDPベース(約30%)でなく、時価総額比率(約15%)であるべきという声に説得力を感じる。
  4. ここ10年の新興国株投資が先進国株より有利だったのは、割安に放置されていたものが見直されたという点である程度説明がついてしまう。これからの新興国株投資が、過去10年のように先進国株よりずっと高いリターンを得られるかは分からない。

新興国の急成長の利益はある程度、先進国企業に流れていると思っていたが、世界のGDPにおける新興国の比率(約30%)と新興国の株式総額比率(約15%)は、大きなギャップだ。ただ、今後は新興国の株式市場が整備されて、このGDPと時価総額のギャップが縮小される可能性もある。新興国資産の投資比率を考える上では、その辺りも考慮する必要性はありそうだ。

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