資源インフレ〜資源価格上昇は経済成長の制約要因となるのか?



原油、銅、アルミニウム、鉄鉱石、原料炭などの資源価格は、ここ数年で大幅に上昇し、2005年、2006年に最高値をつけた後も衰えていない。柴田明夫氏は著書「資源インフレ」の中で、今回の資源価格上昇がこれまでの循環的なものではなく非連続的なものである可能性が高いことを指摘している。
本書の内容を要約すると以下の通り。

通常、資源は、開発から生産までに数年から数十年かかり、開発費用も膨大なことから、価格が急騰しても弾力的に供給を増やせるわけではない。また需要先である製油所や製鉄所などの装置産業は、一定の稼働率を維持することが優先されるため、価格上昇が直ちに需要の減退につながるわけではない。結果、資源価格は循環的な上げ下げを繰り返すことになる。しかし、最近の資源価格上昇は、従来の循環的なものではなく、これまでの価格の2倍、3倍、あるいはそれ以上という非連続的な変化である。この資源価格上昇は世界の持続的な経済成長の制約要因になりうるかもしれない。

(要約終わり、以下私のコメント)

現在継続しているFRBの利上げによって、景気をオーバーキル(過剰冷却)させることなく、インフレを十分に抑えることが果たして可能なのだろうか?という疑問が沸いてくる。景気が調整局面に入ってもインフレ懸念が収まらなかった場合、ITバブル崩壊後にグリーンスパン元議長が行ったように即座に金利を低下させることが出来ないだろう。

バーナンキ議長にとって、この「資源インフレ」は、大きな悩みの種であることは間違いないだろう。

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  • ひろのきまぐれ日記
  • 2006/06/29 10:33 PM

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