さわかみファンドは本当に良いファンドか?

読者の方から、さわかみファンドへの投資についてどう思うか?という質問を頂いた。長期投資の代名詞として知られている「さわかみファンド」。その堅実で安定した運用には定評がある(モーニングスター参照)。
ただ、気になるのはやはりコストだ。信託報酬が1.05%というのは国内アクティブ投信の中では低いほうだろう。しかし

・ファンドの過去のベンチマークに対する成績は、将来のそのファンドの成績とは相関がない。
・長期的にはアクティブファンドの半分以上が市場平均を上回れない

という事実を考えたときに、1.05%という信託報酬は果たして払い続ける価値があるのだろうか?例えば、TOPIXに連動するETFの信託報酬は0.1%程度だ(野村アセット)。つまり、長期投資を行う場合何十年にもわたって市場平均を1%づつ上回る運用が行われないのであれば、ETFを買ったほうがよいということになる。

関連記事:
・ありがとう投信「ありがとうファンド」は買いか?
・セゾン資産形成の達人ファンドは期待はずれ

コメント
私のブログにトラックバックをいただいたようです。もともと愛読しておりましたので光栄です。
さわかみファンドはつい先月までは、キュッシュポジションが30%前後もありました。
つまり現金部分にも信託報酬をはらっていたわけで、これを考慮しますと、株式部分にかかる手数料は1.05%÷0.7=1.5です。微妙です。

逆に下げ局面には現金がクッションとして働いて基準価額がTOPXなんかより大きくさがらないという効果はありましたがw。
さて、今回の株価下落でさわかみファンドは残していたキャッシュで大きく買い込みました。200億円を超える買い付けです。キャッシュ比率は数%までにさがりました。
つまり
ETFを使って、同じような買い方行動ができるなら、ETF有利となるかもしれません。

  • 熱帯
  • 2006/06/25 2:49 PM
なるほど。
私は現在,「TOPIX連動型上場投資信託」 (1306)を持っているンですが,さわかみと両方持つのは意味がないでしょうか?
記事を読んだら意味ないような気がしてきました^^;

それとりは,今8万ほど積み立てている「日経225ノーロードオープン」に7万ちょい上積みして「日経225連動型上場投資信託 (大証2部:1321)」を購入して,ETFをTOPIXと日経に分散して保有した方がいいでしょうか。。^^:

  • 参考になります
  • 2006/06/25 9:02 PM
さわかみファンドは、現在のところ日本株アクティブファンドのような銘柄構成ですが、ファンドの目指しているところはアセットアロケーションですし、澤上氏自身も海外のファンドオブファンズを将来的に組み込む可能性がある旨に言及していますので、単純に日本株アクティブファンドと分類してTOPIXのような日本株インデックスと比較するのは、あまり意味のある比較ではないように感じます。

また、さわかみファンドに限らず他の投信でもそうですが、ドルコスト平均法で毎月一定金額を購入しようとした場合には、多くの個人零細投資家にとってETFよりも1万円から購入できるファンドの方が魅力のある場合もありますよね。ETFではほとんどの個人投資家では毎月1口2口しか購入できませんものね。

それと、これは言いがかりのようになってしまって恐縮ですが、「過去の成績は、将来の成績とは相関がない」のであれば、過去のリスク・リターンからアセットアロケーションを決めることもできなくなってしまうのではないかと愚考します。もしかすると、“ファンド”の過去の成績は将来予測に使えないが、“市場全体”の過去の成績は将来予測に使える、ということなのでしょうか。それとも、この投信に限った話として、まだ設定からの年月が浅いために、過去の成績が未来予測に使えないということなのでしょうか。少々混乱してしまったので、ご真意をお伺いできれば幸いです。
  • 衣笠
  • 2006/06/25 11:20 PM
参考になりますさん

ETFをTOPIXと日経225に分散して保有しても、分散効果はあまりないように思います。日経225は、一株の価格が高い値かさ株の投資比率が高いので、あまり長期投資に向いているとは思いません。

衣笠さん

ドルコスト平均法は、購入コストを平均化するだけで、コストが割安で買える確立は50%です。私は、経済の流れを読んで、ある程度金利の動きを見て少しづつ調整していくことで、ドルコスト平均法を上回ることは、そんなに難しくないと思いますが、いかがでしょうか?

「過去の成績は、将来の成績とは相関がない」といった意味は、過去のファンドのベンチ9マークに対する成績「アルファー」は将来のそのファンド成績と相関がない、と言う意味です。紛らわしくて申し訳ないです。さっそく修正しました。
  • ゆうき
  • 2006/06/26 12:31 AM
TBありがとうございました。
ウチのブログが調子悪いので
後ほどTBさせて頂きますが、
さわかみファンドに投資している(継続する)
理由をエントリしましたのでご参考まで。
http://blog.drecom.jp/renny2005/archive/199
  • renny
  • 2006/06/26 7:19 AM
>>ETFをTOPIXと日経225に分散して保有しても、 分散効果はあまりないように思います。日経225は、一 株の価格が高い値かさ株の投資比率が高いので、あまり長 期投資に向いているとは思いません。

TOPIXを買い増すか,ソニー銀行に口座を作って外債インデックスを買うことにします。
アドバイスありがとうございました。
  • 参考になります
  • 2006/06/26 9:53 AM
指標としてはTOPIXの方が優れていると思いますが、運用という面では日経225にも優位な点があります。

・TOPIXは東証1部全銘柄が対象だが、運用のために全銘柄を保有するのは現実的ではないので、主要銘柄による近似にすぎない。
 とはいっても、現実にはそれで十分まにあっていますが。

・TOPIXは各銘柄の時価総額(と浮動株比率)による加重平均なので、指標に追従するには配分調整のための売買が定期的に必要。
 運用資産に占める割合からすれば大したことはないですが、コスト要因ではあります。

日経平均は対象銘柄がTOPIXに比べれば少ない上に単純平均なので、売買コストや運用の手間はかなり少なく、そのため信託報酬などもTOPIXよりも割安です。
だから単純なコスト面では間違いなくTOPIXより有利。

日経225で問題なのは値がさ株に左右されやすいことよりも銘柄の入れ替えで、インデックスファンドやETFや機関投資家による大量の売買が集中するために、そこを狙った利食い取引の餌食になりやすいことですね。
この表面的には見えにくいコストをどう評価するかでどちらが有利と見るか変わってくるでしょう。
  • アルビレオ
  • 2006/06/26 3:12 PM
日本市場においては上げ幅はアクティブの方が大きいにもかかわらず、下げ幅はインデックスと大差ないと言う様な話を聞きます。

インデックス主義はアメリカ市場においては、かなり理に適った手法のようですが、日本国内では成立していないのでは無いでしょうか?
  • 2006/06/27 8:29 AM
アルビレオさん

日経225連動のインデックスファンドのほうが、TOPIX連動のインデックスファンドよりも信託報酬が安い、とのことですが、実際はそうでもないようです。詳しくは信託報酬の安い投資信託ランキングをご覧ください。

http://fund.jugem.jp/?eid=72

ETFについても比較してみましたが、野村アセットのETFの場合は、日経225連動が0.2%程度なのに対してTOPIX連動は0.1%と、TOPIX連動のほうが安くなっています。

上記の名無しさん

インデックスが有利なのはアメリカだけで、日本ではインデックスはそれほど有利ではない、ということでしたが、朝倉智也著「投資信託選びでいちばん知りたいこと」を読むと、日本においてもインデックス運用の方が有利である確率が高いとのデータが出ています。

http://fund.jugem.jp/?eid=120
  • ゆうき
  • 2006/06/27 8:51 AM
 海外株について現在,「トヨタアセットバンカード」を小額もっているのですが,このファンドについてどう思われますか?「ト―タルストツクマ―ケツトインデツクス」も検討しているんですが,為替のリスクを受けるので躊躇しています。。
  • ラバ
  • 2006/06/27 9:50 AM
ラバさん

以下に回答を書きました。

http://fund.jugem.jp/?eid=127

なお、為替のリスクを受けるのは、円建てのファンドであろうが、ドル建てのファンドであろうが、外国株に投資するファンドであれば同じです。
  • ゆうき
  • 2006/06/27 10:20 PM
以前、同じ運用会社同士の信託報酬を比較して「日経インデックスの方が安い」と思っていたんですが、サンプリングが不十分だったようです。

ETFは野村、大和はTOPIXの方が安く、日興は日経の方が安いですね。
差別化が難しい商品だろうに、どうしてこういう差が出るのか不思議です。
  • アルビレオ
  • 2006/06/27 11:58 PM
アルビレオさん

ETFのランキングつくってみました。

http://fund.jugem.jp/?eid=128
  • ゆうき
  • 2006/06/28 9:33 PM
さわかみファンドの一番大きな問題点は、さわかみ投信(株)の継承問題だと思います。ファンド創設当初は社長のほかに二人のファンドマネージャーがいましたが、いつのまにかいなくなりました。おかしいなと思っていたら、社長の若い息子が入社していて、間もなくファンドマネージャーになっています。将来は社長が息子に後を継がせる計画なのでしょう。とても嫌な感じです。たぶん社内でゴタゴタがあったのではないでしょうか。やはりファンドマネージャは能力で選んでほしいのです。社長の息子が立派な経歴と能力のある人なら良いのですが、一部では高卒の元フリーターだと言っているブログもあります。真相は不明ですが、大変不安です。老後の年金にするまでずーと持っていようと思っていましたが、最近では、今の社長が高齢化したら解約しようと思っています。
  • 匿名希望君
  • 2008/05/19 6:33 PM
はい、私はさわかみに大枚をつぎこんでおります。
まあ、長い目で見るしかありませんが、
このファンドの不思議さというか、
笑えるのは、さわかみは
どんなにマイナスを計上していても、
「さあ、チャンスだ。今こそ我々にチャンス到来だ!」という能天気さがあるということです。
そういう詐術みたいなことを理解できる方のみ、さわかみに乗るべきでしょう。
私はさわかみに託しています。
が、他の人にはとても勧められません。
こんなレベルの仕事なら、私にだってできそうですよ。
  • ミニ文豪
  • 2008/08/06 1:01 AM
大まかなコメントで失礼します。
基本的に、株価の下落に相応して さわかみファンドの基準価格も下がっており(ほぼ相関関係?)半分は仕方ないかとは思いますが、半分は、その中でも「読み」がよく、踏ん張っている・・・という的なメッセージがあると投資家としては安心するのですが、、どうもそのあたりのご説明が伝わってこないように個人的には思っています。
また ご子息が海外視察?海外研修などに行かれたとの発信も以前拝見しましたが、投資家のお金の使途の一環でもしあれば(そうでなく個人費用なら別ですが)、昨今問題になっている政治家の外遊的なものでなければよいのだが、、とも思ってしまいます。
いずれにせよ、経済全体が沈滞している中なので、ぜひ 固いそして透明性、説明性の高いオペレーションをしていただくとありがたいと思っています。



  • トクメイ
  • 2009/07/25 7:38 AM
7月11日に大阪で開催された投資セミナーで講師の木村佳子がさわかみファンドのことを「無限難平ファンド」と放言したのには笑った。
いままで木村佳子のことは株式評論家として全く評価していなかったのだが、この一言でぐーんと評価ポイントはプラスになった。
投資業界では仲間内のことは悪く言わないものだが、女性にはタブーは存在しないということが改めて分かった。
  • ぺこぽん
  • 2010/07/15 9:13 PM
さわかみファンドによればファンドの購入時期は本格的長期運用において大した意味は無いらしい。早く始めることによる複利効果が強調されている。しかし長期運用の期間については具体的な目安は示されていない。購入時と今の基準価格の差は7500円。私が生きている内に取り戻すことができるのだろうか。本格的長期運用とは人間の寿命をモノサシにできるようなスケールではないようだ。「無限難平ファンド」ですか。巧いこと言いますな。
  • 2万で買った愚か者
  • 2010/12/23 3:35 PM
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ホンネの資産運用セミナーというブログから トラックバックして頂きました。 このエントリでの説明は全くその通りで、 異論はありません。 ボクもTOPIX連動のETFにはコスト面、 買い付けのタイミングの柔軟性など魅力に感じています。 コストは特に魅力的です。
  • rennyの備忘録
  • 2006/06/26 10:19 AM
三菱UFJ投資信託の「好配当日本株(2ヶ月決済型)」を先月末に購入してますが、日経株価下落に伴いこちらも下落。しかし現在は順調に回復中とあり、損益も1.5万円のマイナスに。 ところで投信のいいところってなんでしょうか? 一番の魅力は、分散投資が安
  • 初心者の資金運用日記
  • 2006/06/27 10:30 AM
先日の記事「さよなら、さわかみファンド」で、妻の反対でわがさわかみファンドに投資しないことが決まったという話をしました。 実際のところ、妻は、私が薦めるならさわかみファンドでもいいよと言ってくれたのですが、私
  • Aから始める:企業価値に基づく投資
  • 2006/10/14 6:39 PM
今日はオーソドックスといえるかもしれませんが、話題になることが多いさわかみファン
  • 20歳からの投信による資産形成
  • 2007/06/20 2:57 PM

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