変額保険はコストの高いムダな資産運用商品

投資信託と保険をセットにしたような変額年金保険という資産運用商品がある。資産運用の結果に応じて払戻金が異なる仕組みの保険だ。もともと貯蓄型保険の主流だった養老保険が低利になってから、高い利回りを求めて変額年金保険が売れているという。しかし、はっきりいってこんなコスト高の無駄な金融商品は買ってはいけない。
以下の部分は、コメント欄の指摘を元に、大幅に修正しました。

特筆すべきはコストの高さだ。運用期間中は毎年3%以上の手数料がかかる商品がほとんど。うち実質的な運用手数料は0.5%〜1.5%程度で、2%程度は保険の手数料。保険といっても死亡保障で、ほとんどの場合、運用額以上の保険金が支払われるわけでもない(運用成果が元本を下回る場合は、死亡給付金がその時点での運用額を上回る場合がある)。

そもそも、資産運用において、運用期間と年金受け取り期間をくっきり分ける必要があるのかが疑問だ。60歳になったら全財産を使うという人はいないだろう。安定資産の割合を増やしながらも、資産運用からの利回りを期待して運用するはずだ。

だとすれば、インデックスファンドやETF、債券直接購入によって資産運用し、年齢と共に国内債券の割合を増やしていけばよい。死亡保障や医療保障が必要な場合は、掛け捨てタイプの生命保険に入れば圧倒的にコスト安である。

関連記事:
・金融商品の罠〜週刊ダイヤモンド大特集

コメント
この記事、殆どの内容が誤りです。

> 運用期間中は毎年3%もの手数料がかかる商品がほとんど。

この記載は商品によっては正しいと思います。

> うち実質的な運用手数料は0.5%〜1%程度で、2%程度は保険の手数料。保険といっても死亡保障で、運用額以上の保険金が支払われるわけでもない

あなたが言う「保険の手数料」は受け取り金額の最低保証(満期受取額を運用成績が悪くても保険料×110%を保証する等)や死亡保障に充てられています。「運用額以上の保険金が支払われる」ための負担なのです。

> 運用が終わり年金の支払い期間に入っても、年間1%程度の手数料がかかる。なんで運用もしていないのに年1%もの手数料を払わなければならないのか意味不明だ。

年間1%程度の手数料がかかるのは事実です。しかし、保証利率=年1.5%等での運用はしています。

変額年金は貴殿のように金融商品に精通していてアクティブ運用を好む人には不向きかもしれませんが、一般人には保有していて悪くない商品と思います。税制面で優遇されていることもあり欧米では投資商品の有力な一選択肢となっています。
  • もうちょっと勉強された方が良いと思うのですが、
  • 2006/06/18 9:25 PM
もうちょっと勉強された方が良いと思うのですが様

ご指摘ありがとうございます。
再度、いくつかの商品のパンフレットを見てみました。

・ハートフォード生命「アダージオ」
・三井住友海上メット生命「倶楽部オーキッドGW」
・マニュライフ生命「マニュハンドレット」
・第一生命「フェアウェイ」
・アイエヌジー生命「ハッピートゥモロー」

以下、頂いた2つの批判点に対する回答です。

1.運用額以上の保険金が支払われるかどうかについて

災害死亡給付金として運用額以上の死亡給付金がもらえるものも一部ありますが、基本的に、死亡給付金はその時点での運用額でしょう(最低保証やステップアップ保証のあるものもありますが・・・)。「運用額以上の保険金が支払われる」という根拠を教えていただきたいです。

2.年金支払い期間における運用について

この点に関しては確かに、保険料率での運用が行われるとの記載があるパンフレットはありましたが、まったく記載のないパンフレットもありました。いずれにしても、保険料率での運用が行われているとしても、高コストで不透明であることは変わらないと思います。

透明性の低い生命保険〜ほとんど公開されない付加保険料参照
http://fund.jugem.jp/?eid=42
  • ゆうき
  • 2006/06/19 12:26 AM
> 「運用額以上の保険金が支払われる」という根拠を教えていただきたいです

例えばハートフォードのアダージョは元本保証と書いてあったと思いますが、読んで字の如く運用成果に拘らず元本保証をするということです。変額年金は長期的な運用成果を上げることを目指していますので、一般に株式などリスク性資産にも投資しています。

例えば投信であれば一般に運用成果がそのまま受取額に反映されますが、元本保証されている変額年金は運用成果が元本を下回っても元本保証をするということなのです。しかし、元本保証のためのコストを契約者が負担しており、それがあなたの言う「保険の手数料」なのです。

> この点に関しては確かに、保険料率での運用が行われるとの記載があるパンフレットはありましたが、まったく記載のないパンフレットもありました。いずれにしても、保険料率での運用が行われているとしても、高コストで不透明であることは変わらないと思います。

仰りたいのは「保険料率」ではなく恐らく「予定利率」ですね。言葉も正確に伝える必要があると思います。ちなみに年金受取期間では一般に元本の1%を手数料として徴収していますが、それ以上の徴収はしていません。

あと、「保険料率での運用が行われているとしても」とは議論のすり替えですね。貴方は「運用もしていないのに」と根拠もなく決め付けていました。保険会社のディスクローズが進んでいないのは事実と思いますが、だからといって根拠もなく虚偽の事実を流布することは問題だと思います。
  • ホント勉強してください
  • 2006/06/19 12:51 AM
ホント勉強してください様

保険に関しては、まだまだ勉強する必要があると痛感しております。いろいろとご指摘ありがとうございます。

さて、「元本保証されている変額年金は運用成果が元本を下回っても元本保証をする」ということはもともと理解しています。確かに現状の文章は正確さが足りないので、「運用成果が元本を下回る場合は、死亡給付金がその時点での運用額を上回る場合がある」という補足説明を加えました。あと、「ほとんどの場合、運用額以上の保険金が支払われるわけでもない」としました。

また「保険料率」ではなく「予定利率」ですね。これも訂正しました。あと「運用もしていないのに」と根拠もなく決め付けていたのは、確かにその通りで、私の間違いでした。なので「追記・訂正」ですでに訂正済みです。
  • ゆうき
  • 2006/06/19 8:45 AM
ちなみに、ハードフォードのアダージョにも色々なタイプがあるのかも知れませんが、ここ

http://www.hartfordlife.co.jp/products/vap_20/v3_mz.html

で紹介されているものですと、死亡時のみならず普通に(生存時)に受け取る年金受取総額も元本(一時払保険料相当額)が保証されているようです。最近は死亡給付のみならず、年金額も最低保証されているタイプが人気のようです。
  • 横やり失礼。。。
  • 2006/06/19 12:01 PM
元本保証のために年2%の手数料を取るのって高すぎじゃないですか?元本確保型の運用は自分でも簡単にできますから。

例えば10年国債が年利2%のとき、10年後に元本確保したい場合、自分の資産の80%でその国債を買い、残りを株式等で運用すればよいわけです。毎年払われる金利を再投資すれば、76%を国債で運用すればよい話(とりあえず話を単純化するために税金分は考慮しないで考えています)。

10年後はだいぶ先なので、もう少し中期のスパンでも元本確保をしたいのであれば、国債に投資する割合を少し増やして、5年国債なども少し含めて、債券全体の平均デュレーションを短くすれば、3年から7年など中期のスパンでの元本確保も可能です。

保険会社が年2%もの手数料を取って、どれだけ元本保証のために支払われているのか、ぜひ教えていただきたいです。
  • ゆうき
  • 2006/06/19 12:45 PM
上記URLの商品だと株式の組み入れ比率を60%にしていると書いていますね。売り手としては、高利回り期待とリスクフリー(元本保証)の良いとこ取りをアピールしたいのでしょうな。

「元本保証のために年2%の手数料を取るのって高すぎ」というのはアセットのポートフォリオに依るのでしょう。国債オンリーのポートフォリオなら滅茶苦茶な水準ですが、もし、上記商品の最低保証コストが年2%なら充分合理的だと思います。
  • 横やり失礼。。。
  • 2006/06/19 2:08 PM
横やり失礼。。。様

私の上記の計算は間違っておりました。
正しくは、単利で計算すれば国債の投資比率は84%。福利で計算すれば83%です。

さて、株式を60%とのことですが、株式の期待リターンを6%とすると、残り40%を年利2%の国内債券で運用するとして、このポートフォリオの期待リターンは、4.2%ですよね。仮に年2%の保険料を払うとしたら、このポートフォリオの期待リターンはわずか2.2%です。

一方、利回りが2%の国債に83%投資して、残りの17%で、期待リターン6%の株式を買うと、期待リターンは2.68なので、上記を上回りますよ。私が2%の保険料が割高といったのはこのような理由からです。

ちなみに株式の6%の期待リターンは私が勝手に決めたものではなく、内藤忍の資産設計塾のデータを使用しています。
  • ゆうき
  • 2006/06/19 10:36 PM
上記資料を見ると外国株式50%、日本株式10%、外国債券25%、日本債券15%となっていますね。比較するのであれば期待リターンを再計算された方が良いと思います。前の方が書かれているように最低保証コストは資産ポートの内容によりますから。これだと期待リターンは結構高そうですね。

あと、ボラティリティーの違いも考えた方が良い。リスク性資産の割合が多いと資産総額が上下する幅が大きくなります。しかし、最低保証されていれば下落することはなく上昇方向だけのリターンを大きく狙える。

また、受取り時まで課税繰り延べ出来ることも保険商品のメリットですね。その違いも計算に反映されるべきでしょう。
  • ホントにそうかな?
  • 2006/06/19 11:51 PM
ホントにそうかな?さん

1人で100%元本保証する83%国債のポートフォリオと、大勢のお金を集めて、死亡率と元本割れする確立を計算して運用できるポートフォリオを比較したら、1人で100%元本保証するポートフォリオの期待リターンは低くせざる得ないでしょうね。

私の上記計算は元本保証は自作できることを言いたかっただけなので、本格的に比較するなら、実際には、外国株式50%、日本株式10%、外国債券25%、日本債券15%をそれぞれインデックスファンドやETFで運用すると同時に、運用中に死亡したときにこのポートフォリオが元本割れしないようにするために、全体の運用額の2〜3割程度の死亡保障が得られる掛け捨ての生命保険に加入すればよいのでは?

で、掛け捨ての生命保険だと、例えば年間2万円くらい出すと、死亡保障で200万〜400万円くらいつきますよね。ということは、全体の運用額の0.2%程度の保険手数料でも、同じような商品を自分で作れることになりませんか?
  • ゆうき
  • 2006/06/20 12:45 AM
最低保証っていうのは、商品にもよりますが死亡時だけではく年金受取時(生存時)にも適用されます。少なくとも上の商品はそう書いてあります。そこら辺がいまだ理解されていないような・・・
  • ホントにそうかな?
  • 2006/06/20 6:47 AM
ホントにそうかな?さん

その点に関しては、運用と年金受け取りをくっきりと分ける必要が本当にあるのでしょうか?

「60歳になったら家を建て替えるので、その時点で元本保証がないと困る」という方は、そういう運用が必要でしょう。でも、その後も運用し続けて、資産の中から生活していくのであれば、運用と年金受け取りをくっきりと分けて、その切り替え時に元本保証をする必要はないのでは?

世の中にはそういう人がほとんどだと思うのですが・・・
  • ゆうき
  • 2006/06/20 8:09 AM
>年金の支払い期間に入っても、年間1%程度の手数料がかかる。

横やり失礼。。。さんの紹介しているリンク先を見ただけですが、「年金受取開始日以後の費用」(16ページ)は「受取年金額の1%を年金受取時に控除します」となっています。
これだと投信の信託報酬のように「年金原資総額から毎年1%を引かれる」のとはまったく金額が違ってきますよね。

>運用と年金受け取りをくっきりと分ける必要が本当にあるのでしょうか?

年金の受け取りを開始する時点で、受け取り額を確定する必要があるのだと思います。
つまり「変額」なのは運用期間中だけで、受け取り期間に入った時点で年金原資は確定すると。
終身年金の場合だと受け取り総額が確定しませんが、その部分については保険会社の責任で運用することで受け取り額を保証するのでしょう。
  • アルビレオ
  • 2006/06/20 9:55 AM
アルビレオさん

コメントありがとうございます。アルビレオさんのおっしゃる通り、よく読むと1%の手数料は年額ではなく、一回きりですね。上記記事を大幅に訂正しました。

また、「運用と年金受け取りをくっきりと分ける必要が本当にあるのでしょうか?」というコメントは資産運用の一般的な話で、この商品設計についてのコメントではないです。これもよく読むと、終身の場合は、保険会社が運用していくことになりますが、それ以外は、金額は確定してしまいますね。
  • ゆうき
  • 2006/06/20 11:09 AM
変額年金保険が一般人向けというコメントを見て驚きました。

変額年金保険は一般に、年金原資を保証しない最も原始的な商品
で約1.5%/年の保険関連費用がかかります。これは被保険者の死
亡時に一時払いの原資を最低保証する(一般にはほとんど無意味
な機能)ためと、保険会社の儲け等にあてられます。これが変額
年金を利用せず資産形成を考えるケースと比較して、はっきりマ
イナスとなるイニシャルなコストです。

期待収益6%運用を標準とするなら、高コストなのは明らかです。

これを上回る手段は、一般に12回/年まで無料の特別勘定(ファ
ンド)の乗換えによって6%/年を超え、さらに1.5%を上回る超
過リターンを狙うしかありません。またこうしたリバランスを実
行しなければ、保険会社のセールストークにある課税の繰延効果
が有意に働くことはありません。

これが”一般人”に向いた商品でしょうか。私は金融商品販売の
現場にいるものとして、こうした物言いを危ぶみます。

コメントの中に年金受給開始時に100%〜の元本保証するタイプ
の話がありますが、これは原始的な変額年金保険に対し約1%/
年の費用を上乗せで払って、10年後の資産に対して下方のリスク
を低減させるオプションと考えるほうがわかりやすいでしょう。

ゆえに変額年金の持つ高コスト構造、あるいはプロ向きの性質、
という基本的な商品性を変えるものとは思えません。

ゆうきさんのこれまでお書きになった内容を拝見し関心いたしま
した。細かい誤認があったとはいえ、よく勉強なさっているから
変額年金のミョーな点にピンとこられたのではないでしょうか。
長くなりまして申し訳ありません。
  • naoh
  • 2006/06/20 5:23 PM
「受給開始の時点で受け取り額が確定し、以降は運用成果による変動はない」というのは確定拠出年金なども同様です。
あくまで年金であるという建前上、こういう形でないと税制上の優遇措置を受けられないのだと思います。
つまり商品設計の問題というより、「投資」と「年金」の制度上の違いによるものではないでしょうか。

>終身の場合は、保険会社が運用していくことになりますが

実際には確定だろうが終身だろうが保険会社が運用することになるのだと思います。
「運用の終了」はあくまで受け取り手から見た場合の話で、それ以降は変額ではない年金と同様に保険会社の責任で運用して年金の支払いをすることになるのでしょう。

結局のところ変額年金や確定拠出年金は「投資」ではなく「運用上のリスクを加入者自身が負担する年金」だからこそ税制上の優遇を受けられるわけで、その違いのために避けられない規制やコストの違いがあるのでしょう。だからよく似ているものではあっても完全に同一視はできないと思います。
さらに「保険」部分のリスクは基本的に保険会社が負うわけなのでより複雑になってきますね。
「組み合わせ商品はコスト高」「元本保証つきは非効率」という原則は当てはまると思いますが、それ以上でも以下でもないのではという印象です。
  • アルビレオ
  • 2006/06/20 6:18 PM
変額年金が一般人向けでないとすれば、何が一般人向けの商品なのでしょう?

例えば昨年大人気だった外貨預金(例えば米ドル)、入口&出口で為替手数料が合計1円なら安い方、金利も外貨定期預金であってもFFレートより1%以上低い水準であることが普通。つまりイニシャルコストが1%程度、メンテナンスコストも年1%以上徴収されます。しかし円ベースでの元本保証はされず、預金保険の対象でもない。FX取引と比較して驚くべき高水準のコストです。投資信託も一般にコストが高すぎますね。

アルビレオさんのコメントにあったように、変額年金にも『「組み合わせ商品はコスト高」「元本保証つきは非効率」という原則は当てはまると思いますが、それ以上でも以下でもないのではという印象です。』とはそのとおりだと思います。
  • ホントにそうかな?
  • 2006/06/21 8:18 AM
>変額年金が一般人向けでないとすれば、何が一般人向けの商品なのでしょう?

いやいや(笑)、これは全く逆です。期待収益を6%としてその1/4にも相当するコスト負担前提の変額年金が、なぜ一般人向けなのか。万が一そのようなセールストークが存在するなら、ロジックを準備する必要があるでしょう。

(外貨云々は別次元なので割愛するとして)投資信託(ファンド)が(変額年金と比べて)高コストとおっしゃているようですが、変額年金保険の特別勘定(ファンド)は投信と同じで、ありていに言えば変額年金=ファンドオブファンズです。勿論、投信の場合購入時に1〜3%の手数料がかかりますが、その後リバランスしなければこれっきりです。変額年金の場合は少なくとも1.5%X10年間ずっと必要です。

ここまで申し上げればブログをさかのぼって読んだ方ならお分かりだと思います。”一般人”がやるべきことは、出来るだけ低コストの商品を組み合わせて、適切なポートフォリオを作ることです。

こうする事のハードルが高いと思われすぎている点や、それを前提にミョーな商品を売る輩が多いことを一貫してブログで指摘なさっていると了解しています。

以上か以下かわかりませんが当てはまる”原則”=高コストだとすれば、「サイトのコンセプト」からして変額年金保険がネガティブ評価を受けるのは当然かと思います。本来ゆうきさんがお書きになるような部分にまで言及してしまいました。ご容赦下さい。
  • naoh
  • 2006/06/21 6:57 PM
Naohさん

「変額保険が一般向けじゃないとすれば何が一般向けなのか」という質問は、Naohさんのコメントに対する質問だったので私は回答を控えていました。Naohさんのコメントには、まったく同感です。

ホントにそうかな?さんのコメントの中に、投資信託はコスト高という意見がありましたが、この返答はちょっと噴出しそうになりました。

Naohさんも指摘している通り、変額保険は、基本的に投資信託+保険ですので、投資信託がコスト高だとしたら、変額保険はさらにコスト高になります。笑
  • ゆうき
  • 2006/06/21 7:09 PM
ゆうきさん、Naohさん

先の私のコメント、見事にバカにされてしまいました。
コメントの表現が悪かったのですが、申し上げたかったのは変額年金が、投信やその他の運用手段と比較してコストが低水準ということでなく、変額年金を始めとする多くの運用商品はコスト高で、その中で変額年金だけ一般人向けでないと否定されるのはアンバランスではないかと感じ疑問を呈したのでした。

ただし、このブログでは多くの投資商品についてコストが高い等の問題点を指摘されているようなので、変額年金だけを悪者扱いしている訳ではないことは認識しました。

『一般人がやるべきことは、出来るだけ低コストの商品を組み合わせて、適切なポートフォリオを作ることです。』

仰る通りだと思います。私も変額年金を開発する立場にありながら、変額年金を購入することなど考えたことがありません。私も一応プロなので。ただし世の中には色々な価値観がありますから、『適切なポートとは何だ?』を考えることに労力や時間を費やすよりも、資産運用は業者にお任せで、仕事を頑張って一儲けすることを目指す、あるいは趣味一筋に生きるという一般人も沢山居ます(このブログには居ないでしょうが)。私の考えでは、我々の変額年金が、そうした人がある程度、満足行く水準の商品になることを目指しています。

ちなみに変額年金で保険会社がボロ儲けしている、というのはやや誤解があって、死亡保障はお察しのとおり大したことありませんが、年金額の最低保証コストは結構な負担です。変額年金で一番儲けているのは、高い販売手数料を得てリスクは負わない証券会社や銀行ですね。
  • ホントにそうかな?
  • 2006/06/22 1:06 AM
ホントにそうかな?さん

確かに、コスト高の金融商品を選ぶ人のなかには「資産運用は面倒だからコストは高くても一ヶ所に預けて放っておきたい」という人もいるでしょう。

でも、多くの人は、「できるだけ安いほうがよいが、どう選べばよいのか分からない。勧められたものならば安心かもしれない。高い手数料も安心料と考えればよいだろう」と思っているひとが多いのかなあと思います。

保険会社も売れるから作る。銀行や証券会社も手数料ががっぽり取れるから勧める。私は、これは悪循環だと思います。お客のニーズを引き出すのではなく、関心を誘導することのみで成り立っているマーケット。現場で開発をしている方にはちょっとつらい話かもしれませんが、もしかしたら「いまこの商品が売れているから、この商品にはお客のニーズを満たしているはずだ」と無理に考えているのではないでしょうか?

しかし、そんな歪んだマーケットは、情報がきちんと伝わっていけば、いずれ崩れるでしょう。そのときにはお客のニーズをきちんと引き出せる金融機関が勝てるのだと思いますよ。
  • ゆうき
  • 2006/06/22 8:52 AM
うーん、開発サイドの方でしたかぁ。諸事情は承知しております。お仕事への敬意を表しつつ、今一度コメントいたします。長文ご容赦。

A)国内株:国内債:海外株:海外債=1:1:1:1の単純なPF運用でも6%の期待値になることを理解するためのコストとして1.5%を払うのは馬鹿らしい。
B)知るためだけでなく商品選びというハードルを回避するためのコストとして1.5%は適正である。

または
A)サルがやっても6%ならば変額年金のイニシャルコスト1.5%は金をドブに捨てるようなものだ。
B)手軽な変額年金がなければ定期預金の例えば2%に放置していただろうから、6%-1.5%-2%=2.5%相当が購入者の享受できるメリットである。

AとBの見方が現実に存在するという意味では確かに”一般人”対象の変額年金は成立するでしょう。

ただ私はべき論としてAの立場をとり、またゆうきさんの仰るように、歪みのようなものは是正されると考えます。こうしたことからやや粘着質の批判コメントとなっていますが、実物はさわやかな性格です。

なお解りやすくするために、無前提に6%や1.5%という数字を使っている事、多くの変額年金がその6%にも届かない期待値となるヘンテコなモデルPFを用意している点に目をつぶっている事、は為念申し添えます。
  • naoh
  • 2006/06/22 7:03 PM
> 「いまこの商品が売れているから、この商品にはお客のニーズを満たしているはずだ」と無理に考えているのではないでしょうか?

その通りと思います。しかし、私見ですが、金融以外も含めて全ての業界は顧客をカモにすることしか考えていません。勿論、表面上は顧客のことを親身に考えているフリをしますが基本は自社の利益優先です。ただし、自由競争、市場経済が成り立っている限りにおいてはそれで良く、顧客に支持されない商品や会社はいずれ淘汰されます。企業は市場の圧力によって、結果的に(自社の利益を優先しつつ)顧客と自社のWin-Win取引をするようになります。

> 歪んだマーケットは、情報がきちんと伝わっていけば、いずれ崩れるでしょう。

その通りと思います。上記の自然淘汰説に従うと、現時点では殆どの消費者が無知で、だからマーケットが歪みます。運用商品の低コスト化を進めるには、まずは消費者が高コストであることを認識する必要がある。だから、ゆうきさんのブログのような情報はマーケットの歪みを正すのに多いに役立つ筈です。

他方、今後、低コスト化がどこまで進むのかは不明です。それは「市場は無裁定である」という仮定が、実は幻想であるのと似ているかも知れません。現実の世界では全ての人間が合理的な行動は取るとは限らず、と言うより、人間一人ひとりは自己の判断基準に照らして合理的な行動を取るが、その判断基準は人によってまちまち。例えば年5%の信託報酬を取る高コスト投信でも、キレイな姉ちゃんが訪問販売すれば大ヒットしちゃうかも知れません。

また、世の中の効率化をトコトンまで進めると、今まで低コストだった一部の商品の値段が上がります。例えば預金残高が低額の銀行口座、これに適正コストを求めて口座管理手数料を取るかもしれません(今でもしている銀行はありますが)。つまり現在は高いコストを気前良く払うカモが沢山居るから、ところどころに適正コスト以下の、低廉な価格の商品が存在するとも言えます。

ついでに、もし、トコトン効率化が進んでマーケットが「No Free Lunch」となったら、今の「賢い投資家」は実は困ったことになります。それまで蓄えた知識の付加価値はゼロになります。山崎元さんの本も売れなくなりますね。まあ、「No Free Lunch」になることなど未来永劫、絶対にないと私は確信していますが・・・。
  • ゆうきさん、Naohさん
  • 2006/06/22 11:09 PM
落とし所がどこになるのか気になっていたので、ホンネの商品販売トークを歓迎します。金融商品のsell sideの人間が、概ね思いを共有しているのは確かですから。

今の変額年金にあるあからさまな歪みを温存することがメシのタネになるのと、その歪みを指摘することでアピールする立場は、その儲かり具合の差を無視すればコインの裏表に過ぎないでしょう。そういう世の中なのは自明です。

とはいえここまでのコメントのやり取りが、変額年金割高説を僅かながら利したと思えることを、(別に儲かっていませんが)私は喜んでいます。

今の投信なら窓販のネーちゃんが美人なら思わず買うことを考えます。変額年金もそのレベルに近づくよう、ホントにそうかな?さんが活躍されることを祈っています。

また、積み残しの年金原資確保機能の評価について、ゆうきさんが研究され改めて記事にされることを期待します。
  • naoh
  • 2006/06/23 2:01 AM
naohさん

>積み残しの年金原資確保機能の評価について、ゆうきさんが研究され改めて記事にされることを期待します。

年金原資確保機能の評価の積み残しってどの部分ですか?
  • ゆうき
  • 2006/06/23 8:30 AM
>年金原資確保機能の評価の積み残しってどの部分ですか

最近の変額年金でメジャーになりつつある、一時払い年金原資を年金受給開始時点で100%〜保障する「元本保証(厳密には保険会社の破綻リスクがあるので保証というのは怪しい)」機能のことです。ずっと前のコメントでもどなたかの言及があります。

以前の私のコメントを参照いただく前提で申しますと、1.5%のイニシャルコストに1%の上乗せで元本確保オプションが手に入るのは考え方、あるいは商品によってはオイシイ可能性があることを”積み残し(の課題)”と言いました。

つまりこれらコストを負担しつつ、期待収益が(自身のリスク許容度見合いで)このオプションを持たずに作れるものを上回るPFが出来るのであれば、あえて変額年金を買うという選択肢がありえる点です。

例えば、前に横やり失礼。。。さんがあげてらしたハートフォードの某商品が、発想としては近い(現実は外国株に為替ヘッジをかけているので全然ダメ)でしょう。

ゆうきさんは個別の金融商品名をあげて記事をつくってらっしゃいます(私のブログ等では控えています)から、「変額年金は高コストで一律ダメ」で終わりではない、もっと面白いネタを提供いただけるのではと思ってそうコメントしました。
  • naoh
  • 2006/06/23 6:31 PM
naohさん

確かに未来のある時点で元本保証をしなければならない人にとっては、場合によっては有利になる可能性もありますね。

でも、果たしてどのような人がそういうニーズを持っているのか、よく分かりません。未来のある時点で全財産を使う人はいないわけで、例えば家を買う予定にしていたとしても、その予算額部分を国債で運用して元本確保しておけば良い訳じゃないですか。それ以外の部分はある程度のリスクを取れるわけです。
  • ゆうき
  • 2006/06/23 7:39 PM
元本保証を3%/年のコストでやってくれる変額年金保険があるとします。この商品の特別勘定にインド株100%のファンドがあるなら、私は手元の余裕資金全部をこの商品に突っ込むでしょう。

これは極端な例で、勿論現在そんなものはありません。

過去の実績から期待リターンが6%と思っていても、全資産の半分を株式にアロケーションするのには結構勇気が要ります。またおっしゃるような古典的な手法は期待収益の上方弾力に乏しいのは事実です。

もしこの様な問題を解決できる商品があるとすればベース部分が、まぁ何というか、不誠実な構造を持っているにしても、利用するのも悪くないでしょう。

これまで変額年金にネガティブなコメントを続けたのは「一般人≒素人」向きという見方に対してで、実は意外に奥深い商品になりつつあり、時と場合、モノによっては使いでがありそうだと思っています。

ご承知の通り変額年金は既に大きな市場になっており「高コスト構造のつまらん商品」と切り捨てるにはやや惜しい。メディアの取り上げ方も批判的なスタンスの方も含め、あまり突っ込んだものはありません。良心的で制限のないブログが、それに倣う必要はないでしょう。

少ししゃべりすぎたようです。私はホントにそうかな?さんの心中をもっと察するべきだったかも知れません。今後もこのブログをチェックさせていただきます。
  • naoh
  • 2006/06/23 11:32 PM
ゆうき様

最近こちらのブログを発見して変額年金の記事をみつけたので少し補足させてください。
この商品はコスト面ではETFや外債の直買いに比べて決してお徳ではありません。
では何を売りに販売するかというと、皆様のコメントにもあまり触れられてはいませんでしたが、相続対策という面があります。

もし、現金や投信や株を1000万円持っていたとして、そのままお亡くなりになられたら相続税がきっちりかかってしまいますが、変額年金は生命保険の非課税枠が利用できます。また死亡時に銀行預金などのように凍結されませんので死亡保険金を相続税としてキャシュで払うことができます。

まだ他にもありますが、要は一般向けというより、資産家もしくはそれに近い人の節税のひとつとしても考えてください。1000万の現金を手元に置いておくより、少しでも増える可能性(投信など)にまわして、なおかつ相続対策にという機能を考慮していただけたら。
そうすると普通の生命保険に入ればという話ですが、50歳や60歳を過ぎて入れる生命保険はあまりありません。その時点でお金をもて余している人へ資産運用と相続対策をセットでうります。

結局若い一般の人向けではないかもしれませんが、終身年金を選択されるならどこかで得することもあるかもしれません。なかなか平均余命を超えるのはむつかしいですが‥‥

長々とかいてすいませんが、ゆうき様のこのサイトの考えは大変参考になります。ただこういう側面もあるとの補足です。
  • サッカー好き
  • 2006/08/05 2:03 PM
,困辰帆え続けて満足のいく金融商品はあるのか?
投資した人が死んだらお金はいくら返るのか?
ある程度増えながら満期時元本保証の商品はあるのか?
け人僂飽多瓦鷲要ないのか?


さあみんなで考えよう!!
  • 年金好き
  • 2008/02/13 2:32 PM
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